[GHR]なぜ戦後ペガサス級を建造しなくなったのか?

単独による大気圏突入・突破能力を保有する唯一の級であるホワイトベースを筆頭にしたペガサス級機動母艦(※)はなんで戦後も建造しなかったのか、甚だ疑問ではあるが、軍の編成上の問題であったとしたらどうだろうか?
ガンダム世界は、一年戦争によって、陸海空宙の四軍がそれこそ壊滅的な打撃を受けた。そして、反攻作戦のために編成の区別なく、宇宙軍と地上軍というそれこそおおざっぱな複合軍として再編成される。
しかし、注意しなくてはならないのは、モビルスーツが厳密に言えばどこの軍の予算で開発されていたか?ということだ。
これについては絶対的に宇宙軍であるといえる。
このモビルスーツという機動兵器が汎用であることは周知の事実であるが、元々は汎用宇宙戦略兵器なのである(笑)
ということからすると、この兵器の所属は宇宙軍ということになる。
では、なんで地上にもモビルスーツがあるの?
昔は海軍も航空機を持っていた時代があったけれど、現在はもっとシンプルになっている。いわゆる空母は海軍に所属し、そこの艦載機は空軍というスタイルだ。つまり必要な戦力を組み合わせて派兵するというとてもシンプルなスタイルである。
つまり、基地防衛の為にモビルスーツが派兵されている…と考えることが出来る。
これに対し、陸軍ではRMV-0ガンタンク(量産型)やRMV-1ガンタンクIIという機動兵器を量産しているし、海軍では海軍専用のモビルスーツを開発している(海軍と宇宙軍の相似性については後述する)。
地上の基地は原則として陸軍の受け持ちであり、軍用港と海上艦艇は全て海軍の受け持ちであり、航空基地と航空機(含むサブフライトシステム)は全て空軍の受け持ちであり、モビルスーツと宇宙艦艇は全て宇宙軍の受け持ちであると考えた方が無難である。
つまり、戦後、軍縮傾向にある(戦争は終結したのだから当然だが)軍はスリム化を図るために合理的な再編を行った…ということだ。
そうなると、宇宙艦艇に大気圏内航行能力や大気圏単独突入/単独離脱能力が必要か?と言われると「全く持って必要がない」訳だ。
それにそんな艦艇が存在するとどういうことになるか?というと「軍の管轄を侵す」ということになり、おそらく議会で予算会議があった際に承認されないでしょうね。(地球連邦は原則議会承認を必要とする文民統制システムを採用している)<他の軍省から横槍が入るでしょうし。
それに「戦争が終わったんだから、もうそんな万能型はいらないでしょ?」と言われればその通りな訳で(笑)それなら、それぞれの軍は安価な自軍の増強を目指す訳ですね。
それが宇宙軍にとってはアレキサンドリア級宇宙巡洋艦であり、空軍にとってはガルダ級航空要塞であり、海軍にとってはマリーナタイプのモビルスーツ(それまでの掃海艇クラスや潜航艇に相当する)であり、陸軍にとってはガンタンク型モビルビーグル(それまでのMBTに相当する)である訳です。
ビックトレー級陸上戦艦はゼータ時代でも使われたか?と聞かれると恐らくそれはなかったでしょう。
モビルスーツやサブフライトシステムの発達とガルダ級大型航空要塞などの出現により、地上兵力は占領地行政程度の能力と拠点防御以外に陸軍の活躍の場はなく、既得権を手放す筈もない陸軍省は予算の殆どを拠点防御モビルビーグルや要塞に注ぎ込んだであろうことは想像に難くないからです。
ここで、さっき陸軍や空軍にモビルスーツがない…といっておきながら、海軍にはモビルスーツの存在を示したじゃないか…といわれると実は、そもそも地球連邦軍の宇宙軍は海軍からの派生であることが挙げられる訳です。
つまり、宇宙軍には「海軍閥(ティアンム派)」と「陸軍閥(レビル派)」と「空軍閥(フォーラ派?)」があると考えていいでしょう。
昔から海軍と空軍はさほど仲が悪くないですが、陸軍と海軍は仲が悪いです。ちなみに空軍と宇宙軍は権益がかぶることから仲が悪いです(笑)この論理からいうと、モビルスーツの有用性は海軍には割と容易に渡されたといえます。
一年戦争の反攻作戦が、制空権よりも制海権が作戦成功の鍵を握っていた(宇宙では大気圏内航空のテストが行えないため、連邦空軍より制空能力の高い戦闘機が出現することは考えにくい)ことを考えると、このモビルスーツ技術の供与は妥当であるといえるでしょう。
また、空軍には、モビルスーツではなくモビルアーマーが残されています。ギャプランやアッシマーは可変モビルスーツというよりは可変モビルアーマーというに相応しい機体です。その航空能力から、所属が空軍(※このことからニュータイプ研究所というのは各軍省から独立した存在であったことが伺えます)であると考えられます。
話が大幅にそれてしまいましたが、ゼータ時代の連邦軍は、四軍の複合部隊体制が敷かれていたとしないと話に矛盾が多くなってしまうんですね(笑)
という訳で、所属関係を整理するとそうなります。
当然ながら、ティターンズは陸軍と宇宙軍の陸軍閥を主体とした(ハイマンはアフリカ戦線で指揮をとったことを考えると陸軍閥または陸軍であると考えられます。レビルは提督と呼ばれず将軍と呼ばれていることや、オデッサの指揮を執っていることから陸軍閥の宇宙軍提督であり、ティアンムは提督と呼ばれていることから海軍出身者であることが解ります。)組織であったといえると思います。
ペガサス級を建造しなかった理由をつきつめると…こういうことが解ってくると思いますね(^^)b

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テーマ : 機動戦士ガンダムシリーズ - ジャンル : アニメ・コミック
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