[GHR]ジオン共和国という存在
一年戦争はジオン公国の敗戦とザビ家の崩壊に伴い、ジオン共和国と連邦政府の間に「終戦協定」が結ばれた…という形で終了している。
これを何故か「ジオン共和国の無条件降伏」の様に捉えている人が多いが本当にそうだろうか?
カラマポイントに集結しアクシズに行った軍勢を差し引いても、グラナダ、本国にまだ連邦のア・バオア・クーに勝利して残った兵力より若干劣るものの半数以上の戦力を保持しているジオン共和国という国家に対して、本土決戦を行う余力は連邦の側にこそなかったと見るのが普通です。
戦場が宇宙に移ったことで、「地球の混乱は回復へと向かう=無政府状態が解除される」という図式が導き出され、連邦軍の暴走に歯止めをかけようとする政治家は多かったと考えるのが妥当ですし、何よりも、国民の治安維持活動が優先されない状態が続けば、国民感情が「軍部の否定」に走るのは当然です。
ジオン共和国では連邦の監督官を受け入れはしたでしょうが、CDAほど強固な支配をされていたというのは疑問です。はっきり言えば、棄民政策を採った連邦政府が宇宙に関心を持ったか?という点です。地球侵攻をさせない為に、宇宙要塞の宇宙軍を残したのは当然として、それ以外の点に力を入れるとは考えにくいのです。でなければ、ティターンズの跳梁を許す根底材料が一切欠落します。
宇宙に関心のない政府であるからこそ、宇宙でティターンズが何をやろうとも掣肘しない…それが連邦政府のクォリティーである…と私は感じるのです。
敗戦国に等しい国家荒廃をしている連邦政府はその辺りに対して「外交」でどうにか解決しよう!という雰囲気が政府全体に漂っていると考えるのが自然です。無政府状態は解除された段階で、軍の政府に対する影響力を排除しようと躍起になっている筈ですので。(それまでは軍が無政府状態の暴走に歯止めをかけ、占領地行政をジオンがしてくれたお陰で治安が維持されていたという状況も存在しています)<しかし、軍部は治安維持を主に負っているため、軍部の影響力を完全に払拭できない…という図式がZでのティターンズの議会の切り崩し工作という形になっていくのでしょう。
連邦は「サイド自治政府」を承認し、以後各サイドは「自治州」の準国家レベルとなります。これは連邦所属国家として認定されたものであり、地球上に連邦が内包する元国家に比肩する立場を得たということでもあります。(MSVにその設定が掲載されています)ジオン・ズム・ダイクンの提唱した独立は一部果たされ改善されてはいますが、それは連邦の棄民政策に則ったもので、後にシャアが「連邦は難民に対し急造の密閉型コロニーを繋ぎ合わせたものを作っただけ」と演説中に弾劾しています。
<軍事面>
「地上戦力の放棄と新規開発ならびに生産の禁止」という限定的なものであったと考えられます。実際、画面上に《ハイザック》がでていますが、あれが、連邦主体とは考えにくく、どちらかというと新生ジオン共和国の共和軍制式採用モビルスーツであったと考えるのが普通であろうと思います。ただし、共存共栄を謳う連邦と共和国ですので、モビルスーツの割譲や治安協力ということでの軍の出動はありえます。
アナハイム自体も実は元々宇宙本社はサイド3にあったという設定も初代時代に存在していますし(現在は本社がフォン・ブラウンと訂正されています)ので、基本的にアナハイムの立場がジオン寄りであると考える方が無難です。
アナハイムはZで非常に大きく取り扱われているので連邦の大きな兵器メーカ−と思われがちですが、実はライセンス生産をしているだけの会社であり、実質的な量産モビルスーツの受注は《ジェガン》までありません。
ハイザックやガルバルディβなどについてはRMS型番であることから、連邦制式採用MSではなく、共和国軍制式採用MSを高性能(ジムよりは高性能ですし)が故に輸入した→ジムにそれをフィードバックしジムIIとした(故にRGM-79Rという改修型の型式番号になっている)と考えるのが自然でしょう。
RMS-179という型番については、宇宙軍がジオン共和国などとの混成部隊であったと考えるとエゥーゴへの参加も別段不自然ではないので、そうであったとして、いわゆる連邦軍が三重体制(連邦地球軍(→一部がティターンズ)、宇宙軍、連合宇宙軍(→一部がエゥーゴ))と考えると非常にすっきりします♪
つまり、純連邦のモビルスーツに関してはRGMなどの様に愛称種別での型式番号とし、それ以外の別枠(宇宙軍独自やティターンズ独自の届出登録)はRMSで統一した…と考えると辻褄がほぼ合います(ジムIIのRMSだけ矛盾しますが)。
<政治面>
元々、ギレンが議会を中心にしていなかったという描写が初代にあり、ダルシア・バハロが初代共和国首相となり、すぐに退陣した背景には、連邦の横槍が大いに考えられるが、ジオン共和国議会自体の勢力は「ジオン派(穏健派)」「ザビ派(アクシズ派)」「親連邦派(従属派)」の三つ巴であり、すんなりと連邦の思惑が反映できたとはいえないでしょう。
国民支持も「ジオン派」と「ザビ派」に集中している筈で、ジオン派が舵取りをするのも難しかったと考えるのが無難ですが、ダルシア・バハロの後の首相が不明であるのは残念で仕方ありません。
<経済面>
サイド3の経済は戦争による圧迫を受けていたのは事実でしょうが、第二次世界大戦以後戦争賠償金制度そのものが次の戦争に繋がるという国際認識から賠償金を課したとは思えませんので、一気に回復したでしょう。特に地球復興に対する協力は連邦政府からの要請などもあったでしょうから、月と共に特需になっていたことは間違いありません。
逆に地球は戦争によって無政府状態だったため、経済が停滞し(逆にジオンが占領行政していた地域の方が復興しているという矛盾が生じている)、復興支援を受けなければ経済が成り立たない状態であるといえる。
木星船団については、ジオンと連邦の相互不可侵である訳で、連邦は連邦の、ジオンはジオンの木星船団を持っていたと考えるのが一般的。ジオンはそのためにこそアクシズ要塞を建造しているので。
<外交面>
各サイドは「壊滅」しています。
その生き残りは移民したとされるのが一般的です。(ジオンは強制疎開なども実施していますし)
戦争賠償の代わりにジオン共和国が復興支援をしたのは当然であり、逆に言えば、ジオンの非道を共和国が「一部の軍人の独断専行によるものである」とザビ批判に追い落としていたでしょうから、国民感情は反ジオン(反ザビ)があるにしても、国家レベルではジオンとの共生を図ったでしょう。
これは、地球連邦政府が棄民政策を採ったことも関わりがあります。つまり、宇宙の事は宇宙で勝手にさらせ…と言ったに等しく、それを担うことができたのは月面都市とジオン共和国、それにサイド6リーアだけだったということもあるでしょう。
サイド6は永世中立国家として逆襲のシャアでもネオジオンとの会談の場所にも選ばれており、「独立していたっぽい」ことが窺えますので、サイド6を通じて各サイドの支援行動を行っていたかもしれません。それと、ジオンの非道に対しての感情的な部分は既にその行為を行われた人たちは「全滅」しており、反ジオン共和国の声というものは今の反日ほど大きくなかったと思われます。
それよりは搾取を続ける連邦に対する憤りの方が大きかったのではないか?と考えられます。
<国民>
基本的にジオン・ズム・ダイクンの「スペースノイドの独立」という言葉に対して移民を受け入れてきたサイド3の歴史からすれば独立の機運は高いと言えます(これは政治の場においてジオン派が議会の中心であろうという下地になっています)。
ただし、ザビ家再興を考えるザビ派も独立派であることには変わりなく、両者はある意味で協力体制にある(かつてのジオン・ダイクンとデギン・ザビのように)と考えられますが、レジスタンスやテロといった風にはなっていないという形であるでしょう。
どちらかというとちょっと前の西ドイツのように「月とジオンが組めば次は絶対に戦争に勝てる!」と思っている人が多い気がします。
このことは、のちにエゥーゴの下地になっていく…と思えるんですが(エゥーゴにはジオン系技術者やジオン系の協力者が多い)。
私の考える「Zガンダム世界におけるジオン共和国」はこんな感じです。

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PSソフト 機動戦士ガンダム逆襲のシャア
動画ではないですけど、PSののソフト「逆襲のシャア」をCDプレーヤーにかけると聞けるらしいです。こういう遊び心のあるおまけを発見するとうれしくなりますね。




